今やほとんどの人がパソコンを扱える時代になりましたが、それでもパソコンは高価です。
高性能なモデルを選べば、ちょっとした財産と言えるほど高価ですが、高価なものほど寿命は長いという印象がありますよね。
また寿命を意識するよりも前に
- 壊れた
- 動作が重くなった
- 新機能が欲しい
- サポート期限が終了する
等の理由で、パソコンを手放したくなる事もあります。
このページではパソコンの寿命について、またトラブル発生時に買い替えるべきなのか、それとも修理して使い続けるべきなのかについて、お答えします。
目次
パソコンの寿命について
パソコンに寿命はあるのかと言えば、残念ですが寿命はあります。
どんなに高価、高級なパソコンであっても、電子機器である以上は壊れます。それも相当に複雑な物ですから、壊れる可能性は高めと言えます。
では具体的に寿命は何年でしょうか。
よく聞くのは3~5年ですね。
これは販売店が設けている延長保証が3~5年だからというのと、3~5年も経過すると最新のパソコンと比べて性能差が大きく出てくる為です。
あとは特に経年劣化しやすいパーツがよく故障する時期が3~5年だからでしょう。
しかしここで注意点があります。
それはパソコン各メーカーが設けている保証期間は、通常1年間だけという事です。
1年しか保証期間が無いという事は、1年を過ぎればいつ故障してもおかしくはないと、メーカーが判断しているという事です。
もちろん1年過ぎたからといって、いきなり壊れるパソコンは稀です。
しかし1年以上の保証を有料として設定しているのは、それ以上は保証できないという事と同義です。
と、少し脅すような事も言いましたが、実際に1年で壊れるパソコンは本当に珍しい話ですし、きちんとメンテナンスしてやれば10年以上使えるパソコンもあります。
ただし、どんなに頑張ってメンテナンスしても、いつ壊れて寿命を迎えるかは誰にも分かりません。
いつ動かなくなってもおかしくない状態でもかろうじて動き続けるパソコンもあれば、元気いっぱい全然問題無しの状態だったのに次の起動時にはもう動かない、なんて事もあります。
なのでいつパソコンが動かなくなって困っても大丈夫なように、常にバックアップを取る、2台目のパソコンを用意しておくなどの対策をする事が大切です。
パソコンが壊れた場合について
パソコンが壊れて起動しなくなった場合の買い替えは、壊れ方によります。
電源ボタンを押してもメーカーロゴが出ないとか、ピーピーと音が鳴るとか、そもそも電源ボタン押しても全く反応がないとか、こういった症状の場合は修理費が高額になる傾向があります。
その反面、修理をすると故障前と同じ環境のまま、再度使えるようになる場合がほとんどなので、消えては困るアプリケーションが入っている場合や、設定のし直しが大変という場合は、多少お金が掛かっても直す価値はあるでしょう。
一方で、ブルースクリーンが出るとか、Windowsのロゴから進まない、などの症状が出ている場合は、ストレージ(HDDやSSD)の故障が原因の場合が多いです。
こうなると修理=Windowsの入れ直しやリカバリの実施といった対応となるので、故障前の環境復元はほぼ不可能です。
これまで使っていたアプリケーションや、各設定など、全てやり直し、という事ですね。
ただし画像や音楽ファイル、オフィスで作成したデータなど、いわゆるユーザーデータと呼ばれるものさえ無事ならば問題ないのであれば、修理をした方が安く上がります。
動作が重くなった場合について
パソコンがまだ動くけれど買い替えたくなる理由として、パソコンの動作が重くなった、という事が挙げられます。
パソコンの動作が重くなる理由は、大きく分けて3つあります。
- HDDの経年劣化
- OSの不具合やゴミの溜まりすぎ
- HDDを使っているから
HDDの経年劣化
HDDは構造上の問題で、長く使うと経年劣化で段々と動きが遅くなります。
パソコンの起動時やアプリケーションの起動時は、たくさんのデータをHDDから読み出すので、HDDの動きが遅いとあらゆる動作が遅くなります。
解決するにはHDDを新品に交換する事ですが、ただ交換しただけではパソコンが使える状態にはなりません。
元のHDDをそっくりコピーする、いわゆるクローンと呼ばれる作業を行えば、HDDを新品にしたとしても元の環境を復元する事が可能になります。
クローンをするには専用のアプリケーションや機器等が必要になります。
有名どころではeaseus to doやAcronis true image等があります。
OSの不具合やゴミの溜まりすぎ
WindowsのOSは長く使うと、ファイルのゴミが溜まっていきます。
これが溜まりすぎると、動作を重くしてしまう原因となります。
ある程度はゴミを消す事が出来ますが、消しづらいゴミもあるので、最終的な解決方法としてはOSのインストールし直しとなります。
アプリケーションの入れ直しや、メールの再設定など手間が掛かりますが、定期的にOSの入れ直しを行っているパソコンは動作が早いですし、不可解なエラーなどに悩まされにくくなります。
HDDを使っているから
根本的にHDDというパーツは動作が遅いです。なのでHDDの使用を止めてSSDに切り替える、という方法があります。
実はHDDの速さは、長年パソコンのボトルネックとなり続けており、どんなに他のパーツが高速化しようとも、HDDのせいで動きが悪いパソコンになっていました。
なので例え最新型のパソコンであっても、HDDを使用しているというだけで、重たいパソコンになってしまいます。
パソコンを買い替える場合は、SSDを搭載した物を選ばないと、思ったほど速くなくてガッカリするかもしれません。
SSDについて、詳しくはこちらの記事をお読みください。
新機能が欲しくなった
パソコンには性能以外に、新しい機能が追加される場合もあります。
USB3.1(タイプC)や、UHD ブルーレイの再生などです。
デスクトップパソコンなら、ある程度は拡張カードの追加で対応する事も可能ですが、それでは難しい場合や不具合が発生する事もあります。
新機能が欲しいと思った時は、素直に新品パソコンの購入を検討しましょう。
パソコン買い替え「以外の」選択肢
新品のパソコンであればなんでも速い、というのは幻想です。
新品といえど、性能を落とす事で安くしているパソコンもあれば、そこそこ性能はあるのにHDDを搭載する事で全てを無為にしているパソコンもあります。
速いパソコンに買い替えるなら、SSD搭載の物を選びましょう。
しかしSSD搭載の新品パソコンは、HDD搭載の物と比べるとかなり高いです。
一番オススメなのは、今お使いのパソコンをSSD搭載のパソコンにする事です。
不具合が出ていないのであれば、現在ご使用の環境のまま、SSDへの移行が可能です。
しかも新品に買い替えるよりもずっと安く出来ます。
詳しくはこちらをお読みください。
寿命を迎えたパソコンの処分の仕方
壊れた、重くなった等の理由でパソコンを買い替えた後は、困るのは残ったパソコンですね。
小型のノートパソコンであれば、地方自治体によっては無償で引き取ってくれる所もありますが、多くはメーカーに処分を依頼すると有料となってしまいます。
安くパソコンを処分する選択肢は、パソコンを買い取ってもらうか、無料で引き取ってもらうか、です。
ある程度年式の新しいパソコンだったり、見た目の状態が良ければ買い取ってくれる場合もありますが、壊れているとそれも難しくなってきます。
完全に壊れているパソコンであったとしても、無料で引き取ってくれる業者もあるので、ぜひ探してみて下さい。