最近パソコンが重たい。
起動は遅いし、ファイルもなかなか開かないし。
どうにかして速くする事は出来ないだろうか?とお悩みではないでしょうか。
ここではパソコンが重くなる原因と、解決する高速化方法について、説明しています。
パソコンが重い原因
パソコンが重くなる原因、本当は何かご存知でしょうか?
原因は大きく分けて、3つしかありません。
- OSのゴミの溜まりすぎ
- HDDの経年劣化
- メモリの容量不足
大体はこのどれかです。
OSのゴミの溜まりすぎ
パソコンは起動するたびに、ログという記録を付けます。エラーが出た時はもちろんの事、正常に起動出来た場合でもログが出来ます。
けれど普段使っている中では、ログを見る場面はまずありませんので、これが段々と溜まり、OS上のゴミとなって、動作が遅くなる原因になります。
この他にはレジストリという、各アプリケーションの設定等や接続したハードウェア(マウスやキーボードでも)の情報等が保存されるデータベースがあります。
これは基本的に増える事はあっても、手動で削除しない限り減る事はないので、段々と肥大化していきます。
レジストリが大きくなればなるほど、必要な情報を探すのに時間が掛かるようになるので、その分、動作が重くなるという訳です。
もう使っていないアプリケーションやハードウェアの情報は不要なので、まさにゴミなのですが、これを手動で消すのは容易ではありません。
またレジストリの操作は失敗すると、最悪OSが起動しなくなってしまいます。
OSを入れ直した方が良いという意見は、ここから来ています。
HDDの経年劣化
HDD(ハードディスクドライブ)とは、データを入れるパーツの事です。
このHDDの中にはOSだけでなく、各種アプリケーションや、あなたの大事な文書、画像、音楽、動画、お気に入りといった、全てのデータが入っているのです。
HDDは内部にCDのようなディスクが入っており、これをモーターで回転させて、必要な情報を書き込んだり読み込んだりする、という構造です。
モーターを使っているという点が問題で、モーターはその仕組み上、経年劣化で段々と回転速度が遅くなっていきます。
回転速度が遅くなると、その分だけ書き込み、読み込みが遅くなってしまいます。
メモリの容量不足
最近のパソコンはメモリの使用量がどんどん大きくなっています。
特に大きくメモリを使うのは、なんとブラウザです(Internet Explorerや、Google Chromeなど)。
Webページのメモリ使用量が増え続けているため、タブが増えれば増えるほど、画像や動画が多く使われているサイトを開くほどメモリの使用量が増えていきます。
ブラウザだけで1GB~2GBぐらい使用する事もあります。
メモリは空き容量が足りなくなると、メモリの中のデータをHDDへ一時的に移動させて、空き容量を確保する仕組みが備わっています。この仕組みのことを仮想メモリと言います。
HDDはパソコンにおけるボトルネックなので、仮想メモリが使われるようになると、急激にパソコンの動きが重くなります。
たんに重くなるだけでなく、余計な書き込み読み込みが増えるので、その分だけHDDの寿命も短くなってしまいます。
重いパソコンを軽くする方法
それでは、パソコンを軽くする方法を順にご紹介していきます。
ディスクのクリーンアップをする
起動に時間が掛かる場合、このディスクのクリーンアップをする事で、多少改善される事が多いです。
特にWindowsUpdateのクリーンアップとキューされたエラーログが数百MBもあるなら、これらを削除すると間違いなく改善します。
DataStoreフォルダを再構築する
同じく起動に時間が掛かる場合の対処方です。
DataStore内のファイルが数百MBあると、重くなる原因になります。
WindowsUpdateが実行されている時は、DataStoreのファイルの削除が出来ないので、一旦停止してから削除する必要があります。
DataStoreはCドライブ>Windows>System32>SoftwareDistributionの中にあります。
HDDを交換する
HDDの経年劣化は防ぎようがありませんので、定期的に交換する事をオススメします。
HDDを交換するとなると不安なのは、データが消えてしまうのでは?という事ではないでしょうか。
この点についてはご安心下さい。
現在使用しているHDDを、新しいHDDへ、中のデータをそっくりそのままコピーする方法があります。
これをクローンとか、クローンコピーと言います。
クローンコピーをする事で、HDDは新しくなりながらも、今までと同様にパソコンを使う事が出来ます。
メモリを増やす
沢山アプリケーションを開いているとか、ブラウザのタブが多くなった時などに、急に動作が重たくなる事がある場合。
こういった時には、メモリ不足の可能性が出てきます。
急激に重くなった時は仮想メモリが働き、HDDへメモリの内容を書き出しているからですね。
何枚までメモリを追加出来るか、どの規格の物が使えるかは、パソコンによって異なります。
OSを再インストールする
OSのゴミ消去には、これが一番確実です。
出来れば定期的にまっさらな状態にした方が、突然のソフト上のトラブルが起きにくくなります。
とはいえアプリケーションの入れ直しが必要となるので、手順を押さえておかないとかなり時間が掛かる作業となってしまいます。
SSDに交換する
結局のところ、HDDはパソコンにおけるボトルネックであり、これを解消しない限りパソコンが速くなる事はありません。
そこでHDDの代わりにSSDを使用する事をおすすめいたします。
パソコンを速くする為に、パソコンの買い替えを検討される方もいるかもしれません。
しかし、あえて言わせて頂きます。
HDD搭載の新品パソコンは、SSD搭載の中古パソコンより遅いです。
もちろん用途によって勝ち負けが変わるので一概には言い切れない部分もありますが、ストレージの速さはパソコン全体の速さ、快適さに直結します。
CPUやグラフィックカードだけ速くなったとしても、HDDを使っているというだけで、速くなった印象は薄れてしまいます。
それほどにHDDがパソコンの遅さの原因になっているのです。
劇速工房ではSSDの交換依頼を承っております。
もし興味がある方は、是非一度ホームページをご覧ください。
要注意な重い症状
最後に故障の可能性のある症状を、いくつかご紹介します。
急に重たくなった
ある朝、パソコンの電源を入れると、昨日と比べて凄く重たくなった、という場合。起動10分以上も時間が掛かるような場合ですね。
これはHDDの故障が始まっている場合の症状です。
どのぐらいHDDがもつかは誰にも分かりませんので、大事なデータはすぐにバックアップする事をおすすめします。
運が良ければHDDのクローンコピーで対処可能な事もあるので、バックアップ後はすぐに修理をご検討下さい。
頻繁にアプリケーションエラーが出る
WordやExcel、ブラウザなど、アプリケーションの動きがたまに重くなる。
エラーが出て、アプリケーションが強制終了してしまう。
こういった症状では、HDDかメモリが故障している可能性が出てきます。
HDDの故障の場合は、先と同様にクローンコピーで対処できる可能性があります。
メモリの故障であった場合は、そのままにしておくとWindows自体を破損させてしまう場合があります。
そうなるとパソコンが起動しないといった事態に発展する恐れがありますので、出来れば早めに修理をご検討下さい。